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パオロ・ヴェロネーゼ
(Paolo Veronese 1528.?〜1588.04.19)
パオロ・ヴェロネーゼは、1528年ヴェローナに石工の子として生まれ、ヴェネツィアで活躍した。
パオロ・ヴェロネーゼの本名はパオロ・カリアーリ。
ヴェローナ出身であることからパオロ・ヴェロネーゼと呼ばれた。 (別名:ベロネーゼ)
ヴェローナの画家アントニオ・バディーレの下で修行し、ヴェネツィア派の巨匠ティツィアーノや、エミリア派の画家であったコレッジョら多くの画家から影響を受けながら、独自の作風を確立していった。
パオロ・ヴェロネーゼは、人物の複雑なポーズ、極端な短縮法などマニエリスム的な構成を要しながらも、ティントレットとは対照的に明暗対比を抑え、補色を並置するなど、画面の中に明るい光彩を置くことを得意とし、それは同時にパオロ・ヴェロネーゼの最も優れた個性となった。
また宗教画の中にさえ世俗性を表現することもパオロ・ヴェロネーゼの大きな特徴。
その世俗性が原因となり、横10メートルを超える代表作『レヴィ家の饗宴』では主題の解釈が物議を巻き起こし、審問に召喚されるというスキャンダルさえ起こした。
パオロ・ヴェロネーゼの、絢爛豪華な作風や、工房による制作方式などは、ルーベンスなど後世の画家に多大な影響を与えている。
パオロ・ヴェロネーゼの真作が約300点、帰属作品は400点を超えている。
初期はマニエリズム風。
後に、古典主義的な作風を築く。
代表作「レヴィ家の饗宴」「カナの婚礼」など。
エルミタージュ美術館に展示されているパオロ・ヴェロネーゼの絵画
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